福祉装置メンテナンス
- 福祉装置メンテナンス
- 車いすリフト脱着作動点検
- リフトスライドガイドローラー破損
- 車いすリフト・スロープ作動油交換
- 装置内部清掃・グリースアップ(給油)
- 車いす固定装置点検
- 車いす固定ワイヤー点検
- リフトスライドモーター点検
- リフトリモコン点検
- 電動補助ステップ点検
Maintenance
福祉装置メンテナンス
福祉車両の装置は車検や定期点検時には点検されません。(法定整備対象外)
現状は、ユーザー様での管理となります。長く安全にお使いいただく為にもに定期的なメンテナンスをおすすめします。
故障部分の早期発見により、突発的な故障発生と高額な修理費用の発生を防ぐことができます。
弊社では各種専用部品を常備してスピーディな対応を行っています。
ハイエース以外のスロープ車のメンテナンスも承っています。
詳しくは弊社までお問合せください。
車いすリフト脱着作動点検
ハイエースのメンテナンス実施時は車いすリフトのプラットホームを分解します。
リフトを分解することによって、スライドガイドローラーの破損可否を診断したり、普段手の入らない部分の清掃や給油等を行い、スムーズに作動するようにします。
リフトスライドガイドローラー破損
ハイエースリフト車において、よくある故障事例です。
スライドガイドローラーが破損すると、リフトが車内に格納不能になるおそれがあります。
放置するとリフトが変形したりモーターに負担が生じて、高額な修理費用が発生したり、長い修理期間を要するおそれがあります。
ハイエースは合計8個のスライドガイドローラーを使用していますが、点検時に1個でも破損がある場合は、全部のローラーを交換することをおすすめしています。
破損したリフトスライドガイドローラー
車いすリフト・スロープ作動油交換
ハイエースのリフトやノア/VOXYのスロープの昇降用に専用作動油を使用しています。
エンジンオイルと同様に経年で汚れたり成分が劣化します。
長く使用しているとリフト昇降時に大きな異音が発生したり、動作が鈍くなるおそれがあります。
作動油劣化が原因による油圧系統の故障は高額修理になりますので、2年に1度は交換することををおすすめします。
弊社では専用作動油を常備しており、リフトメンテンス時に同時交換します。
(一般的な自動車整備工場では、ほとんど保有していません。)
装置内部清掃・グリースアップ(給油)
車外に展開するリフトは、地面接地時に砂や小石を拾ったり、雨水の影響で泥や埃等の異物が装置内部に入り込み、経年で装置内に累積します。
また、誤った知識による過度な給油により油と異物が混ざり、作動抵抗が生じている場合があります。それらが原因となりリフトの故障に繋がります。
弊社ではメンテナンス実施時に可動部各所の清掃を行い、余分な油類は脱脂し適切な箇所にのみ給油します。
グリース等の油脂と砂埃が混ざった異物がレールやガイドローラーに堆積した状態
車いす固定装置点検
車いす固定装置は頻繁に緩結を繰り返すため、経年の使用で内部スプリングが劣化して、締付不良が生じているケースがあります。
また雨水の影響により泥や埃等の異物が装置内部に流入して装置内に累積します。
異物が抵抗になり、十分な固定機能を得られなくなるおそれがあります。
弊社ではメンテナンス実施時に固定装置を分解して徹底的に清掃を行い、適切な箇所にのみ給油します。
車いす固定ワイヤー点検
車いす固定ワイヤーは頻繁に緩結を繰り返すため、経年の使用でワイヤーに“ほつれ”や“曲がり折れグセ”が生じます。
その影響で装置内部でワイヤーが絡み、車いすの固定解除ができなくなったり、最悪の場合、固定中にワイヤーが切れて転倒事故につながるおそれがあります。
弊社ではメンテナンス実施時にワイヤーを全量引き出した状態で巻き取り状態や異常の有無を点検します。
リフトスライドモーター点検
車いすリフトが前後にスライドする際に作動しているモーターです。
モーターが経年劣化で故障すると、リフトが前後不動となり、格納できなくなるおそれがあります。
リフトが前後にスライドするスピードが極端に遅い場合は、モーター内部が劣化している可能性があります。
弊社ではメンテナンス実施時にリフトプラットホームのスライドスピードを点検して、モーターの作動状態をチェックしています。
経年劣化で不動になったスライドモーター内部
リフトリモコン点検
リモコンの経年使用により、表面のカールコードが劣化して内部の細いコードがむき出しになったり、コードが断線したりします。(細いコードが断線するとリフトが動かなくなります)
弊社ではメンテナンス実施時にリモコンコードをあらゆる方向や長さに動かしながら内部コード断線の疑いをチェックします。
電動補助ステップ点検
補助ステップは縁石等と接触すると変形します。側面やステップ裏側にサビが生じている場合は、既に接触した可能性が高いと言えます。
変形した状態で使用を続けると、“ガタつき”や異音が発生して格納不能となる原因になります。
特に“ガタつき”は乗降時に不安定となり、転倒事故を誘発するおそれがあります。
弊社ではメンテナンス実施時にステップの可動状態チェックの他、車体下取付部位を目視点検を行い、可動部位の不具合状態や接触痕のチェックをします。